ピアノは音楽における母語である

ピアノは音楽における母語である

超有名な楽器の一つであり、習い事ランキングでも常に上位に食い込み、音楽科の学校では専攻に関わらず必須に成り得るピアノ。

なぜ音楽教育においてピアノがこんなにも重要視されているのか。その理由について自分なりに考察してみた。

ピアノの特徴

ピアノが弾けることによるメリットを語る上でまずピアノの特徴について触れなければならない。

正式名称はピアノフォルテ。ピアノとは鍵盤楽器であり、打弦楽器の一種である。また、メロディー・リズム・ハーモニーをそれ1つのみで奏でられる完全楽器の一種でもある。

標準的なピアノは88鍵もの鍵盤があり、これはオーケストラの全音域よりも広いのだという。汎用性が非常に高い。あらゆる調に対応できる。弦をハンマーで叩く構造になっており、基本的に鍵盤を押すと決まった高さの音が出るようになっている。

ピアノを「言語」に例えてみる

言語は自分の意思・考えを表現するためのツールであり、つまりは人に意味を伝達する・コミュニケーションを取るための道具であると一般的に言える。

しかし、言語はそれ以上に重要な役割を持っている。

そもそも人は言語無しには「思考」をすることができない―頭で何か考えるには言語が必要不可欠なのである。

また、母語が日本語であり外国語として英語を勉強している時に、英単語の意味や英語の文章を日本語に訳して理解するということがある。

日本語が思考の土台となっており、外国語という新しい情報を一度日本語に置き換えてから理解しているのである。

同様に、ピアノは音楽における「母語」であると見なすことができるだろう。

音律という概念を理解する際、音楽理論を学ぶ際、正しいピッチを理解する際、音の高さを自分で作り出す必要がある歌やヴァイオリン属の弦楽器、トロンボーン等の練習をする際、楽譜を読み進める際に多くの場合はピアノに立ち返り、ピアノを基礎・土台として音楽的な感性を広げ深めていくはずだ。

汎用性の高い楽器だからこそ全ての音楽の基礎、すなわち音楽における「母語」になるのだ。

音楽的素養・感性や音感を身に付けたり、理論や文化等他の側面から音楽を勉強する際にも実践的にアプローチしたりできたりするため、音楽教育にうってつけの楽器であると言える。

早い人だとピアノを幼児期から習っている。ピアノで身に付けた音楽的な能力や、ピアノを通した音楽の見方・捉え方等、ピアノが日本語と同じレベル、つまり母語レベルで運用されている。

人はピアノという「母語」で音楽を「思考」している。

まとめ

ピアノは非常に汎用性が高い鍵盤楽器として音楽教育で用いられてきた。

ピアノそのものが楽器として優れており演奏に使われることは勿論よくあることだが、音楽教育においてはピアノは音楽的な観点・理論・素養・能力を付けるのに有効な楽器である。

そのため文化や教養を身に付けるための習い事として人気が高く、音楽科の学校の入試や勉強にも使われているのであろう。

少し言い回しがくどくなってしまったが、最後まで見てくれてありがとう。