流行りの男性ボーカル曲のキーが高すぎる

流行りの男性ボーカル曲のキーが高すぎる

軽音サークルに入っているのだが、先日知り合いからあるお誘いというか、頼みを受けた。

「Alexandrosのコピバンをやりたいのだが、ギターボーカルをやってほしい。」

私は悩んだ。この頼みを引き受けるかどうかを。

悩む理由はボーカルに関してのことだ。ギターはまだなんとかなると考えていたのだが、歌がどうしても高い。Alexandrosの曲大体全部高い。というか最近の曲大体高い。

最近に限った事ではないのかもしれないが、今世間で人気を博しているバンド・アーティスト・楽曲はキーの高い曲が多い気がする。やはり高い声の方が多くの人々の心にグッと来やすいのであろうか。

というわけで最近の曲について見ていこうと思う。なお、地声や地声に聞こえる声(ミックスボイスなど、力強い声色全般)と裏声は分けて考え、地声や地声に聞こえる声について見ていくことにする。

人気楽曲

私はギターを弾くのでUフレットをいうサイトをよく利用しているが、このサイトの人気楽曲ランキングにおいてパッと目についたのはPretender、チェリー、白日、クリスマスソング、Lemon、ロビンソン辺りだ。

同様に歌ネットでも人気楽曲ランキングを見てみた。1位がPretenderとやはり圧倒的にPretenderが強い。強すぎる。他に目についたのは馬と鹿、願い、まちがいさがし等だ。他にもイエスタデイ、ノーダウト、宿命などOfficial髭男dism人気がスゴイ。流石は紅白出演が決定したバンドなだけある。

音域も鍛えれば伸びるらしいが、私の実感に基づくと音域のグレードには複数の段階があるように感じる。

mid2G(G4)

この辺りの高さは男性の平均最高音らしい。私は地声はどちらかというと低い方な気がするし、普段の喋り声のテンションで発声をすればまずmid2D(D4)くらいだ。ある程度声を張っていけば割と高いなと感じるが無理ではない、というのがこのmid2Gである。この音が出せればBUMP OF CHICKENの多くの曲が難なく歌える。これは嬉しい。

hiA(A4)

この壁は非常に大きい。男性の平均最高音を逸脱し始め、音の高さの名前もmid2からhiに切り替わる。hiって付くぐらいだし結構高い。個人的な発声の感覚としては、喉の調子が良く一瞬だけ使うのであればまあ出せるが、ちょっと頻度が高いとか母音によっては出せない場合もある、というレベルである。

更にかの有名な粉雪のサビの最高音であるのも相まって一つの壁と呼んでも過言ではない。

この音が出せればグッと歌える曲の幅が広がる。スピッツや菅田将暉、米津玄師等が該当するだろうか。

hiA♯(A♯4)

先ほどのhiAより半音高い音だ。ちょっと分類が細かいと思う人もいるかもしれない。だが、最近の曲で最高音がhiA♯というのは割と多く、声の出し方が切り替わる辺りであるという事情もあって中々扱いが難しい音なのだ。

hiA♯を出せればOfficial髭男dism、King Gnuなどが該当する。髭男で言うとイエスタデイのサビが歌える。しかし最後のサビの途中の「きみをつれだーしてー」(コーラス隊が主旋律を歌う瞬間)で死ぬのだが。また、King Gnuの白日のサビも地声最高音がhiA♯である。しかしサビ最後の裏声がシンプルに高すぎて死ぬし、転調もするので更に死ぬのだが。

死んでばかりだとちょっとアレなので、生還できそうな曲もいくつか挙げておく。それは新宝島、スキマスイッチのユリーカ、エレファントカシマシの悲しみの果て、秦基博のひまわりの約束などが該当する。勿論ちゃんと調べればもっと沢山ある。hiA♯をキレイに出せると歌っている時に気持ちが良い。

ちなみに私が出せるのもギリギリhiA♯である。ただ大分感覚や音色がキツく、気持ちよく出せるわけではない。

hiC(C5)

hiCが出せれば圧倒的人気曲であるPretenderが歌える!

hiCを上手に扱いこなせるということは一般的に音域高めと呼ばれているアーティストの曲、更には女性ボーカル曲なんかも歌いこなせるレベルである。UNISON SQUARE GARDENなんかはhiBの扱いが上手すぎである。一応hiBは目次には入れなかったが、hiA♯やhiCに並び発声の切り替わりポイント付近であり、この辺りが難なく出せるなら割とマジでなんでも歌える。と思う。私はこの辺でほぼ100%死ぬ。最近の曲はこの歌いづらいポイントを突きすぎである。キレイに歌える人羨ましい。プロのボーカリスト凄すぎ。

キーが高くて歌えない時の対処法

冒頭でも述べたが、私もバンドをやったりカラオケで歌ったりする際に高くて歌えない場面が多々存在する。

そもそも自分に見合ったキーの曲を歌うというのが一番だが、カラオケであれば曲のキーを自由に変更できるという強みがあるため、自分の歌える高さまで下げて歌うのが良いだろう。原キーじゃなきゃダメ等のプライドがある人については知らない。

問題はバンド等だ。ドラムは関係ないが音程がある楽器の場合は歌に合わせて譜面を変えなければならないという問題が存在する。半音から一音下げる程度であればギターやベース等の楽器は何とかなるかもしれない。しかしそれ以上ともなるとある程度弾くポジションが決まっていたフレーズの譜面を考え直さなければならないという問題が存在するだろう。この問題に対処できるかどうかは演奏者の腕次第である。

キーボード等の楽器に関しては同様に譜面を変更するか、楽器によってはトランスポーズ機能を使って移調するというやり方もある。元々ピアノをずっとやっていた人にとっては気持ち悪さや違和感が生じることもあるかもしれない。またトランスポーズ機能に頼るということはアコースティックなピアノ等を触った際に自由に移調ができないという事態にもなるかもしれない。

楽器陣と相談して上手く折り合いを付け、楽しいボーカルライフを送ろう。