ギターやピアノ等の楽器を嗜んでいたり、音楽理論を理解していたりする人ならば曲のコード進行に着目して音楽を聞く、ということをする人も居るのではないだろうか?
私はApple Musicユーザーなのだが、最近のJpopのトップ100や必聴プレイリストといった流行りの音楽をギュッと集めたものを聞いていると、こういう声質・歌い方の人が多く受け入れられてるんだな〜とか、こんな感じの雰囲気の曲が今トレンドなんだな〜という傾向がある程度分かってくる気がする。
中でも印象的だったのが、ディグリーネームで言うと、4 3 6〜と進む、いわゆるシティ・ポップ?的なコード進行である。
個人的にこのコード進行を聞いたときにパッとイメージする曲は椎名林檎の「丸の内サディスティック」である。
この曲ではイントロ・Aメロ・サビで
A♭maj7 G7 Cm7 E♭7
という全部セブンスが付いたコードが登場する。
ギターで弾こうとすると結構お手軽に出来ちゃうということで、初心者向けギター講座の課題曲として私の動画で紹介したこともあり思い入れのある曲だ。
曲によってセブンスが付いてたり付いてなかったり、4つ目以降のコード進行が違ったりと若干の差異はあるが、何れにせよ雰囲気が暗めで大人っぽいようなオシャレな響きが得られる。
最近のヒットソングのランキングやプレイリストに入るような曲には少なからずこのコード進行の要素が垣間見られると思っている。
あとリズムに関しても8分音符の3連符を基とするハネのパターンが上記のコード進行と併用されているように思う。
悪く言えば同じようなコード進行が多用されすぎという見方も出来るが、私はどちらかというと感心している方である。
同じコード進行なのに「あの曲に似てる」とか「パクりだ」って思わせないようにするためにはメロディーとかアレンジとか別の部分で工夫がされているということであり、それも何通りもの様々な工夫がされているため、聞いてて飽きたことはあまり無い。
「100%新しい音楽というものは存在しない」という言葉があるように、音楽は後の方になればなるほど革新的なものを生み出すのが難しい世界ではあると思うが、それでも今後どんな曲がヒットしていくのか楽しみである。
コメント