音楽は如何にして作られているのか?
今回紹介するのは私の例ですが、楽曲制作の1から10までをざっくりと解説してみます。
作詞・作曲
最初に、曲の核となるメロディーとコード進行を考えます。
メロディーはボーカルが歌う部分で恐らく楽曲において1番重要なところです。
コード進行というのは曲の伴奏に当たる部分で、メロディーを支える和音の変化のことです。
また、メロディーに合う歌詞を作ります。
私のやり方では、作曲→作曲とほぼ同時並行で編曲→作詞という順番で作っています。
個人的には作曲が先で作詞が後というやり方しかやったことがないのですが、作詞が先の人もいると思います。
余談ですが、楽曲のクレジットを説明する時の言い回しって「作詞作曲」って言いますよね。
これってつまり言葉の並び的に作詞が先だという通例などあるんでしょうかね?
もし知っている方がいればご教授よろしくお願いします。
編曲(アレンジ)
次に、編曲についてです。
前述したコード進行を元に(場合によっては変更して)どんな楽器編成で、各パートをどんな譜面にして、どんなリズムやテンポ感にするか等を決めていきます。
偏見ですが、楽曲において重視されがちなのは作曲者で編曲者はあまり取り沙汰されることが多くないイメージがあります。
しかし、編曲は作詞や作曲と同じくらい曲の印象の核となる重要なものだと思います。
皆さんはリミックスという言葉を知っているでしょうか?
簡単に言うと曲のメロディーと歌詞をそのままに、伴奏のアレンジを作り変えることでガラッと楽曲の印象を変える手法です。
例として個人的に好きなリミックスを紹介します。
まずはエド・シーランの代表作であるShape of youです。
原曲
リミックス
続いて、Kpopの有名どころですが、BTSのDynamiteです。
原曲
リミックス
この曲に関しては、公式が出している音源だけでも10個くらいのリミックスパターンがあって聞き比べるのが面白いです。
是非編曲の違いを楽しんでみてください。
レコーディング
次に、レコーディングです。
私の場合、バンドサウンドメインで編曲した時は大体エレキギターとエレキベースを生演奏のものに差し替えています。
ギターパートは、打ち込みせずに実際に手で弾きながらアレンジを考えてそのまま録ることが多いです。
ベースパートは打ち込みで1度フレーズを考えてから、それを練習して録っています。
打ち込みでなく人力で演奏すると、曲に生々しさや臨場感が生まれて良い感じになります。
また、歌モノで人が歌う場合はマイクで録音をし、ボカロで歌を入れる場合は歌詞やメロディーを打ち込んでいきます。
ミックス・マスタリング
最後に、ミックス・マスタリングです。
ミックスというのはトラック(パート)同士の音量バランスや定位を整えたり、個別の楽器の音色をイメージ通りに作ったりする作業です。
ここで特定のパートの音量が大きすぎる事なく、低音域から高音域までバランス良く鳴っている状態に近づけることで楽曲のクオリティが上がります。
ミックスでバランスを整えたら、楽曲全体の音量を底上げして音圧を出すためにマスタリングという作業をします。
音圧を出すためには主にコンプレッサーやリミッター、マキシマイザーという機材を使用し、音の波形を適度に潰して、潰した分の音量を上げます。
こうすることで聞き応えのある音源になります。
マスタリングはCDや動画サイト、ストリーミングで聞くのに適した音源になるよう処理を加える、という認識をしています。
まとめ
音楽の制作プロセスについて解説してみましたが、いかがだったでしょうか。
馴染みのない方やこれから音楽を作ってみたい初心者の方にとっては、やることが多く大変に感じるかも知れませんね…。
また別の記事で各作業をもっと詳しく掘り下げて記してみようと思っています。
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