この世界には様々な楽器が存在します。それぞれの楽器には特有の音色があり、個性があり、そこに優劣は存在しません。
しかしながら、音楽を要素で捉えた際に、楽器によって「できること」の幅には明確な差があります。
今回は筆者の独断と偏見で、あまり良い表現ではないですが、より汎用性が高く出来ると「お得」な楽器について解説します。
ピアノ
個人的な圧倒的1位はやはりピアノです。
洗練されたユーザーインターフェースによって、メロディー・リズム・ハーモニーの全ての要素を楽器1つで表現することが可能であり、全ての音楽理論の基礎であり、音楽的な思考の枠組みを司る楽器です。
音楽や音楽理論について勉強する時、五線譜と相性が良く、12個の音が一目見て分かりやすく並んでおり、音も非常に直感的で簡単に鳴らすことができます。
また、楽曲制作をする時もピアノが弾けることがプラスになります。
DTMで音を打ち込む作業は基本的にピアノのユーザーインターフェースで行うことになるからです。
何かしらの楽器をやりたいけど何にするか迷っている人は、とりあえずピアノを始めると良いと思います。
ギター
ピアノの次に出来ると良いと思う楽器はギターです。
理由の1つとしては、ピアノと同様にメロディー・リズム・ハーモニーの全ての要素を表現可能だからです。
いくつかのコードの押さえ方を覚えることで簡単な伴奏を作ることができ、弾き語り等とも相性が良いです。
また、個人的に一番ギターがメリットを発揮すると思うのが音楽制作です。
近年、DTMにおいてはソフト音源という本物のピアノやドラム、ヴァイオリン等の生楽器の音を再現してくれる音源が多くなっており、もはや楽器が演奏できない人でも打ち込みで音楽を作れるようになりました。
また、それらのソフト音源の進化も目覚ましく、わざわざ言われなければ打ち込みだと思えない程リアルになっています。
一方で、様々な楽器が打ち込みで代替可能になってきている中、ギターは打ち込みで再現するのがまだまだ難しいという感覚です。
つまり、リアルなギターが弾けることは音楽制作においては役に立つ場面が多いと思われます。
ドラム
ドラムを演奏できることは、リズムへの理解度に大きく影響します。
ハイハットやシンバル等の金物や、スネアドラム、バスドラムといった楽器の音域や役割を知ることで、心地良いリズムの構成要素を理解し、自分でリズムを考えたり曲を作ったりするのに良い影響を与えます。
筆者はバンドサウンドだけでなくダンスミュージック等電子音楽も好きでよく作るのですが、電子音楽系でもドラムの知識が応用効きます。
音楽の安定感や、オリジナル曲において大きくクオリティを左右するのはリズム(パーカッション)の違いと言っても過言ではないので、演奏できると便利です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
結局のところ、自分が何の楽器をやるかは、何の音色が好きなのか、また音楽の構成要素をどの楽器からアプローチして理解していくかという選択だと思います。
私はピアノの音色が好きで、オリジナル曲に取り入れがちです。
また、個人的に一番歴が長い楽器がギターなのですが、音楽制作をしているとギター弾けて良かったと思う瞬間が数々あります。
何か楽器を始める際には参考にしてみてください。
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