楽器の色んな名前を見てみる ①ヴァイオリン属編

楽器の色んな名前を見てみる ①ヴァイオリン属編

コントラバスの言い方

ある友人と話している時のことだ。

その人はコントラバスを弾く人で、ちょっと音楽の話をしてる時にコントラバスの話をふったんだけど、その人はコントラバスのことを「弦バス」と呼んでいた。

また他の友人と話している時のことだ。彼はウッドベースが何たらという話をしていたのだが、よくよく話を聞いていると人より大きい「コントラバス」のことではなく、ギターと同じサイズの所謂「アコースティックベース」のことを言っていたのだった。

ふむ、エレキベースじゃない生のベースといっても色々言い方があるのだなぁ…

ちなみに調べてみたところ、コントラバスの他の呼び名はウッドベース、ダブルベース、ストリングベース、アップライトベース等々、沢山の名前があるそうだ。ダブルベースはチェロの二倍低い音(1オクターブ下の音)が出るとか複数の説があるみたいだ。ストリングベースのストリングっていうのは日本語で「弦」だよね。シンセサイザーに入ってるヴァイオリン属の音色とかポップスで出てくる弦楽器の音はストリングスっていうし…

ちょっと面白くなってきた。他の楽器にも名前がいっぱいありそうだ。そこで、私の雀の涙ほどの知識を辿りながら調べてみることにした。あ、でも予め言っておくと私の言っていることは信用しすぎないで欲しい。

ヴァイオリンの言い方

コントラバスの話をしてたからヴァイオリン属の楽器を見てみよう。

ヴァイオリン属で恐らく最も有名であろう楽器ヴァイオリン。まあヴァイオリン属なんて分類名があるくらいだし…。これには「フィドル」という言い方がある。ヴァイオリンはイタリア語から派生した言い方で、フィドルというのは英語なのだそうだ。民俗音楽とかカントリーミュージックでは主にフィドルと呼ばれているらしい。私も詳しくないけどケルト民謡とかに興味があったから、この名前は聞き覚えがあった。そして、ドイツ語ではgeigeと言うらしい。これは流石に初めて聞いた。音楽といえばやはりドイツとかオーストリア辺りが強いイメージがあるけど、ここまでヴァイオリンのドイツ語での言い方がしっくりこないなんて…。というのもヴァイオリンの発端に関してはイタリアが中心だからだが。

ヴィオラの言い方

ヴィオラについてだが、フランス語でaltoと言うらしい。私はフランス語はあまり詳しくないのだけれど、ぱっと見「アルト」だ。合唱の女性パートのあのアルトみたいだ。ヴァイオリン属は4つの楽器があって、合唱も4声でやる場合があるけど、共通してるのがこの「アルト」が上から2番目の音域を担当してるということだ。(女性3声部の場合はソプラノとアルトの間にメゾソプラノがあったり、他にも色々パート分けのパターンがあったりはするが)もしかしたらそういう繋がりが語源なのかもしれない。

チェロの言い方

次にチェロ。チェロはセロとも呼ばれる。宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」とか。後はヴィオロンチェロという言い方があるみたいだ。ヴァイオリンとヴィオロンチェロの言い方の関係は、マンドリンとマンドロンチェロの関係と同じような気がする。しかし惜しいのが、ヴァイオリン属の楽器は4つあるが、マンドリン属はマンドリン、マンドラ、マンドロンチェロの3つしかないという点だ。そういえば何でだろう?細かいところに目を付けるとキリがなさそうだ。

提琴の「提」って何?

そして明治期の日本で、ヴァイオリン属は「提琴」と呼ばれていた。それぞれの楽器は語頭に大・中・小と付いただけだ。ピアノは「洋琴」である。なるほど、西洋の「琴」なのね。他にオルガンは「風琴」だ。なるほど、空気を送り込む楽器だから風か。

となると、提琴の「提」って何だ?とふと思った。私の見識の浅さのせいか、この字から湧くイメージがほとんどない。ぱっと思いつく知ってる熟語は堤防くらいかな?あっ…よく見たらちょっと字違うやないかい。

提という字をデジタル大辞泉で調べてみると、手にさげて持つとか、提灯とか、提子(ひさげ)とか、ふたのない鍋のような金属製の容器に注ぎ口と鉉(つる)の取っ手が付いた酒器と書いてある。そして銚子(ちょうし)という言葉にたどり着く。この言葉は日本史の勉強をしている時に、お醤油の名産地として野田とセットで出てきたけど、酒器の一種としてもあるらしい。また、徳利という言葉も出てきた。これは聞いたことがある!画像検索をしたところ確かにヒョウタン型の徳利があった。これはヴァイオリンに形が似ているかもしれない。そんなわけで一人で納得していた。

長くなるのでこの話は複数の記事に分けよう…。