楽器や歌、音楽に関わるものなら何でも当てはまると思う練習法について話す。
結論から言うと、自分の演奏を録音・撮影して確認することである。
筆者はよく作曲や動画作りのために楽器を演奏して録音するという機会があるのだが、録音はマジでムズい。
基本録音の際はヘッドフォンやイヤホンでモニターしながら聞いているので、普段演奏している時とは違った感覚で音が聞こえるし、すごく細かい部分まで拾われている。
想像以上に細かいニュアンスが拾われているため、個人的な感想だが相当丁寧な演奏を意識しないとプロレベルに至らない。
言うなれば、鏡で見る自分の顔と、自撮りとか写真で見る自分の顔の違いみたいな感じ。あとは、自分の喋り声を録音して聞いた時の感覚とかだろうか。
要するに普段の2、3倍くらい誤魔化しが効かない感じがする。
改めてスタジオミュージシャン等、録音を生業としている人達に対する尊敬の念が止まらない今日である。
恐らく、ライブパフォーマンスと録音においてそれぞれ必要な能力、技術が異なる気がする。
どちらも出来るのが好ましいと考えているので、個人的な今後の課題は「録音」が上手くなるよう練習をしていくことだ。
歌等は特に重要なことだと思うが、上達する上で自分がこういう感じで歌いたい!という主観的イメージと、客観的にどう聞こえているかの差を無くしていくことが重要だと思う。
いざ録音して聞くと、自分の思っていたように聞こえていなかったり、技術的・意識的な理由でやりたいことが十分に表現しきれていないことが多々ある。
ただ、これに関してはあくまで自己満足という軸で考えた時の課題であり、それが良いか悪いかとは別問題であると思う。何故なら、自分が意図した通りの表現が出来ていなくても、一方でそれを聞いた人が良いと思う場合があると思うからだ。
筆者は、自分が成長したと思えた時に最も喜びを感じるタイプの人間なので、モチベーションの比重が
自分が良いと思える>他人からの評価
となっている。
そういう人にとっては、やはり主観と客観の差を無くしていけるように撮って録って研究しまくる方法が良いと思う。
また、自分で自分の演奏を聞いてもどう直していけば良いかわからないという状況に出くわすことがある。
録音・動画を撮る練習法はある程度音楽に対する耳の良さが前提として必要になるが、自分が「良い演奏」だと思えるようなものが分かっていれば、それと自分の演奏を聞き比べて修正するということが可能である。
従って「良いパフォーマンス」を沢山見る、インプットを蓄える、アンテナを張ることが重要となる。幸いなことに今ではYouTubeとかで上手い人の演奏を何度でも沢山見られる環境があるのでその辺りは困らなそうだ。
録音・撮影して自分の演奏したいイメージと、実際の聞こえ方の差を無くしていけるよう練習を重ねる。
行き詰まった時は、録音した自分の演奏と目標としている「良い演奏」の違いを見つけて、それを解決できるよう練習する。
この2点を踏まえていれば、基本どんな楽器・分野でもほぼ独学で上達していくことが可能であると考えている。
一番重要なのは「耳」の良さなので、初心者の方はまず音楽を聞く耳を育てることを意識しよう。
どれぐらい耳が良くなったかが数値化・可視化できないから難しい話ではあるけど・・・。
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