今回は、再び無料プラグインの紹介シリーズで、iZotopeの「Vinyl」を紹介しようと思います。
Vinylとは
VinylはiZotopeが出しているプラグインで、レコード独特の音質を再現してサウンドに温かみや歪みを加えるエフェクトです。
リンクはこちら→ https://www.izotope.com/en/products/vinyl.html
強いて言うなら歪み系エフェクトに分類されるかと思います。
このプラグインを挿すだけで一気にローファイな音が表現でき、さらにかなり詳細なパラメータをいじることができます。
例えば、レコードの年代(80年、70年等)を設定することができます。昔になればなるほど低域の音が強く削られていく感じがします。
レコードの音は高域と低域の音が両方削ってサチュレーターで若干歪ませることでそれっぽい感じを出すことが可能です。
よりDTMっぽい言い方をすると、ハイパスフィルターとローパスフィルターを掛けた感じなのですが、その効き具合などを簡単に変えて試せるのは良いですね。
他にもパチパチとしたダストノイズや音飛びの量等も自由に設定することができ、変化も分かりやすいので音作りで積極的に使えます。
上述したレコード特有の音痩せ感はEQ等を使って再現できなくもないですが、この独特のノイズ感は再現するのが難しいので、その質感を手軽に付与できるのが楽しいです。
個人的にLo-fi HipHop等のジャンルを作るときには欠かせず、ピアノ等でちょっとオシャレなコード進行を弾いてVinylを掛けるだけで簡単にそれっぽくなります。
また、私がよくやる使い方として、パーカッションのループ素材にVinylを掛けてメインのドラムやビートの裏で何となく鳴ってる、くらいに混ぜ合わせることでリズムに立体感を持たせるというテクニックがあります。
ちなみに私がVinylを使用して実際に作った曲がこちらです。
まとめ
いかがだったでしょうか?レコードシミュレータープラグイン「Vinyl」の紹介でした。
無料プラグインの中でも個人的には汎用性が高いと感じるプラグインで、よく使用しているのでオススメです。
是非皆さんも色んなトラックにVinylを掛けて音の変化を楽しんでみてください!
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